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リハビリテーション

当園では理学療法士(PT:4名)作業療法士(OT:2名)言語聴覚士(ST:2名)が連携してリハビリテーション(以下リハビリ)をおこなっています。
対象は寝屋川市に住む発達を豊かに促すための療育を必要とする就学前の子どもで、入園児および在宅児・保育所・幼稚園・認定こども園に通っている子どもへの外来リハビリもおこなっています。

リハビリの最大の目的は子ども自身のQOL(Quality of Life:生活の質)を向上させることです。

個別のリハビリに加えて、発達を促すために保育や食事・更衣などの生活場面も理学療法士・作業療法士・言語聴覚士が参加しています。それぞれの子どもへの関わり方や工夫を保護者へ伝えています。
個別相談や子育て教室(保護者向け学習会)もおこなっています。

 

理学療法(PT)

理学療法では主に運動面(寝返り・座位・立位・歩行など)に遅れや弱さを持つ子どもに対し、あそびを通じて意欲を引き出しながらそれらの運動を獲得できるように支援します。
また、姿勢や呼吸などに問題をかかえる子どもに対しては、機能改善・維持や変形・痛みなどの二次的な障害の予防に加え、快適に生活できるようなポジショニングや補装具・補助具の提案などもおこないます。

理学療法(PT)日常的にリハビリを行うことを大切に考え、リハビリはマンツーマンの個別リハビリとともに、日課の中に保護者がリハビリをおこなう時間を位置づけています。

子ども一人ひとりに合わせたプログラムを考え、保護者がご家庭でも実践できるような方法や介助の仕方などについても支援します。

 

作業療法(OT)

あそびや身辺動作(食事、更衣など)が苦手な子どもに対し、作業療法をおこなっています。成功体験や達成感を積み重ねて自己肯定感が発達するように支援します。

身辺動作やあそびに必要な姿勢を安定させて、手の機能の発達が促されるように、あそびを通じて子どもの動きを引き出します。姿勢が安定するような椅子の工夫や、一人で食べられるようにスプーンやお箸の工夫をおこなっています。

自分の身体のイメージや身体の動かし方の基本となる運動機能や感覚統合機能を、体育遊具やブランコなどの吊り遊具であそぶ中で促します。自分の身体を中心とした前後左右などの空間の概念にもつなげていきます。

教科学習に向けて、書字動作に必要な手の機能の発達やペンホルダーの工夫などもおこなっています。
また、大きさ・形・数などの概念の発達もあそびやゲームを使って引き出します。

個別のOTに加え、事前に保育内容をOTの視点を入れながら、保育士、児童指導員と考え、保育の中にもOTが参加し、支援しています。

作業療法(OT) 作業療法(OT)

言語療法(ST)

言語聴覚療法では、主に食べること・飲みこむことに課題を持つ子どもへのアプローチと、言語・コミュニケーション面の発達支援をおこなっています。給食場面やおやつの時間に食べ物の形態や介助の方法などを工夫しながら、子どもたちの噛むことや飲み込むことの発達を促がしています。また言葉やコミュニケーションの力は人との関わりの中で育っていくものと考えています。子どもの好きな物やあそびを共有しながら、人への興味・関心を高め、言葉やコミュニケーションの力を育てていきます。

個別以外にも保育の中で集団での取り組みを行っています。集団では大人や友だちとのコミュニケーションに視点をあて、関わり合いの中で子ども同士が育ち合う場を作っています。また保護者や保育士・児童指導員に口腔機能面へのアプローチの大切さを伝えたり、子どもとの関わり方を共有する場ともしています。

言語療法(ST) 言語療法(ST)